2023年5月23日～6月2日の期間に調査を実施いたしました。
⇒【調査結果】第176回中小企業景況調査報告書.pdf
①調査期間
2023年5月23日～6月2日
②調査対象期間
令和5年4月～6月期を対象とし、調査時点は令和5年6月1日としました。
③調査対象
福島県の町村に位置する中小企業の景況を調査いたしました。
- 1.対象地区（14商工会）
松川町、桑折町（広域：国見町・川俣町）、保原町、富久山町、平田村、船引町（広域：三春町・小野町・滝根町・大越町・都路町・常葉町）、岩瀬（広域：大東・長沼・鏡石町・天栄村）、塙町（広域：棚倉町・矢祭町・鮫川村）、南会津町、きたかた、猪苗代町、川内村、鹿島、内郷 - 2.対象企業数及び業種内訳210企業
製造業49企業、建設業34企業、小売業59企業、サ－ビス業68企業 - 3.回答企業数206企業
回答率98.0％
④調査方法
商工会の経営指導員による訪問面接調査を行いました。
⑤調査対象地区
商工会地区市町村人口規模別実態を勘案。調査対象企業の抽出は、業種・規模等有意選出法によります。
⑥本報告書のDI
DIとは、ディフュ－ジョン・インデックス（景気動向調査）の略です。
景況を示すいくつかの指数を定期的に調査し、その結果を景況判断指標で表しています。
算出方法は、今期と前期、今期と前年同期比あるいは今期と来期（見通し）との比較を行い、
増加（上昇・好転）企業の割合から減少（低下・悪化）企業の割合を差し引いたものとしています。※日銀短観：DIとは、定義がやや異なります。
⑦調査結果
1.全業種の景況概況
県内商工会地区における今期(令和５年４ ～ ６月期)の中小企業景況調査の結果によると、前年同期比DI値は、前期（令和５年１～３月期）と比較して売上額（完成工事額）では、製造業（4.8ポイント改善）、建設業（2.9ポイント悪化）でほぼ現状維持、小売業（30.8ポイント改善）で大幅な好転、サ－ビス業（16.6ポイント改善）で好転となっている。採算においては、製造業（1.5ポイント改善）でほぼ現状維持、建設業（8.9ポイント改善）でやや好転、小売業（6.2ポイント悪化）でやや悪化、サ－ビス業（11.8ポイント改善）で好転となっている。
また、今期DI値と比較した来期(令和５年７ ～９月期)の見通しは売上額（完成工事額）では、製造業（10.4ポイント改善）でやや好転、建設業（14.7ポイント悪化）で悪化、小売業（5.2ポイント悪化）でやや悪化、サ－ビス業（18ポイント改善）で好転の見通しとなっている。採算においては、製造業（8.3ポイント改善）でやや好転、建設業（0.1ポイント悪化）、小売業（3.5ポイント改善）でほぼ現状維持、サ－ビス業（16.6ポイント改善）で好転の見通しとなっている。
お天気マークを見ると、今期の売上額（完成工事額）において、製造業で今期小雨から来期曇、建設業で来期まで雨、小売業で今期小雨から来期雨、サービス業で今期薄日から来期晴の見通しとなっている。採算性において、製造業、建設業、小売業で来期まで雨、サービス業で今期雨から来期小雨の見通しとなっている。
2.製造業の景況
今期（令和５年 ４ ～６月期）の前年同期比DI値は、売上高でマイナス8.3ポイント（4.8ポイント改善のほぼ横ばい)、採算でマイナス33.3ポイント（1.5ポイント改善のほぼ横ばい)、資金繰りでマイナス17.0ポイント（1.7ポイント悪化のほぼ横ばい)と、売上高で悪化、採算、資金繰りでほぼ現状維持となっている。 ※（）内は前期DI値との比較
来期（令和５年 ７ ～ ９月期）見通しの前年同期比DI値は売上高で2.1ポイント（10.4ポイント改善のやや上向き)、採算でマイナス25.0ポイント（8.3ポイント改善のやや上向き)、資金繰りで0.0ポイント（17.0ポイント改善の上向き)の見通しと、売上高、採算でやや好転、資金繰りで好転の見通しとなっている。 ※（）内は今期DI値との比較
3.建設業の景況
今期（令和５年 ４～ ６月期）の前年同期比DI値は、売上高でマイナス29.4ポイント（2.9ポイント悪化のほぼ横ばい)、採算でマイナス32.3ポイント（8.9ポイント改善のやや上向き)、資金繰りでマイナス18.2ポイント（15.2ポイント悪化の下向き)と、売上高でほぼ現状維持、資金繰りでやや好転、採算で悪化となっている。 ※（）内は前期DI値との比較
来期（令和５年７～９月期）見通しの前年同期比DI値は、売上高でマイナス44.1ポイント（14.7ポイント悪化の下向き)、採算でマイナス32.4ポイント（0.1ポイント悪化のほぼ横ばい)、資金繰りでマイナス24.3ポイント（6.1ポイント悪化のやや下向き)の見通しと、売上高で悪化、採算でほぼ現状維持、資金繰りでやや悪化の見通しとなっている。 ※（）内は今期DI値との比較
4.小売業の景況
今期（令和５年４～６月期）の前年同期比DI値は、売上高でマイナス13.8ポイント（30.8ポイント改善の大幅な上向き)、採算でマイナス49.1ポイント（6.2ポイント悪化のやや下向き)、資金繰りでマイナス18.9ポイント（9.6ポイント改善のやや上向き)と、売上高で大幅な好転、採算でやや悪化、資金繰りでやや好転となっている。 ※（）内は前期DI値との比較
来期（令和５年７～９月期）見通しの前年同期比DI値は、売上高でマイナス19.0ポイント（5.2ポイント悪化のやや下向き)、採算でマイナス45.6ポイント（3.5ポイント改善のほぼ横ばい)、資金繰りでマイナス22.5ポイント（3.6ポイント悪化のほぼ横ばい)の見通しと、売上高でやや悪化、採算、資金繰りでほぼ現状維持の見通しとなっている。 ※（）内は今期DI値との比較
5.サービス業の景況
今期（令和５年４～６月期）の前年同期比DI値は、売上高で8.9ポイント（16.6ポイント改善の上向き)、採算でマイナス24.2ポイント（11.8ポイント改善の上向き)、資金繰りでマイナス17.9ポイント（12.8ポイント改善の上向き)と、売上高、採算、資金繰りで好転となっている。 ※（）内は前期
DI値との比較
来期（令和５年７～９月期）見通しの前年同期比DI値は、売上高で26.9ポイント（18.0ポイント改善の上向き)、採算でマイナス7.6ポイント（16.6ポイント改善の上向き)、資金繰りでマイナス7.4ポイント（10.5ポイント改善のやや上向き)と、売上高、採算で好転、資金繰りでやや好転の見通しとなっている。 ※（）内は今期DI値との比較