2023年11月1日~11月15日の期間に調査を実施いたしました。
⇒【調査結果】第178回中小企業景況調査報告書.pdf
①調査期間
2023年11月1日~11月15日
②調査対象期間
令和5年10月~12月期を対象とし、調査時点は令和5年11月15日としました。
③調査対象
福島県の町村に位置する中小企業の景況を調査いたしました。
- 1.対象地区(14商工会)
松川町、桑折町(広域:国見町・川俣町)、保原町、富久山町、平田村、船引町(広域:三春町・小野町・滝根町・大越町・都路町・常葉町)、岩瀬(広域:大東・長沼・鏡石町・天栄村)、塙町(広域:棚倉町・矢祭町・鮫川村)、南会津町、きたかた、猪苗代町、川内村、鹿島、内郷 - 2.対象企業数及び業種内訳210企業
製造業49企業、建設業34企業、小売業59企業、サ-ビス業68企業 - 3.回答企業数184企業
回答率87.6%
④調査方法
商工会の経営指導員による訪問面接調査を行いました。
⑤調査対象地区
商工会地区市町村人口規模別実態を勘案。調査対象企業の抽出は、業種・規模等有意選出法によります。
⑥本報告書のDI
DIとは、ディフュ-ジョン・インデックス(景気動向調査)の略です。
景況を示すいくつかの指数を定期的に調査し、その結果を景況判断指標で表しています。
算出方法は、今期と前期、今期と前年同期比あるいは今期と来期(見通し)との比較を行い、
増加(上昇・好転)企業の割合から減少(低下・悪化)企業の割合を差し引いたものとしています。※日銀短観:DIとは、定義がやや異なります。
⑦調査結果
1.全業種の景況概況
県内商工会地区における今期(令和5年10~12月期)の中小企業景況調査の結果によると、前年同期比DI値は、前期(令和5年7月~9月)と比較して売上額(完成工事額)では、製造業(20.4ポイント悪化)で大幅な悪化、建設業(14.5ポイント改善)で好転、小売業(0.9ポイント改善)で現状維持、サ-ビス業(33.3ポイント悪化)で大幅な悪化となっている。採算においては、製造業(4.9ポイント悪化)でほぼ現状維持、建設業(25.3ポイント改善)で大幅な好転、小売業(6.5ポイント悪化)、サ-ビス業(9.1ポイント悪化)でやや悪化となっている。
また、今期DI値と比較した来期(令和6年1~3月期)の見通しは売上額(完成工事額)では、製造業(9.5ポイント改善)でやや好転、建設業(3.4ポイント改善)でほぼ現状維持、小売業(0ポイント改善)で現状維持、サ-ビス業(3.2ポイント改善)でほぼ現状維持の見通しとなっている。採算においては、製造業(9.5ポイント改善)でやや好転、建設業(10.3ポイント悪化)で悪化、小売業(9.7ポイント改善)でやや好転、サ-ビス業(1.6ポイント改善)でほぼ現状維持の見通しとなっている。
お天気マークを見ると、今期の売上額(完成工事額)において、製造業で今期小雨から来期曇り、建設業、小売業で来期まで雨、サービス業で今期小雨から来期曇の見通しとなっている。採算性において、建設業、製造業、小売業、サービス業で来期まで雨の見通しとなっている。
2.製造業の景況
今期(令和5年10~12月期)の前年同期比DI値は、売上高でマイナス14.3ポイント(20.4ポイント悪化の大幅な下向き)、採算でマイナス33.4ポイント(4.9ポイント悪化のほぼ横ばい)、資金繰りでマイナス21.5ポイント(7.2ポイント悪化のやや下向き)と、売上高で大幅な悪化、採算でほぼ現状維持、資金繰りでやや悪化となっている。 ※()内は前期DI値との比較
来期(令和6年1~3月期)見通しの前年同期比DI値は売上高でマイナス4.8ポイント(9.5ポイント改善のやや上向き)、採算でマイナス23.9ポイント(9.5ポイント改善のやや上向き)、資金繰りでマイナス19.0ポイント(2.5ポイント改善のほぼ横ばい)の見通しと、売上高、採算でやや好転、資金繰りでほぼ現状維持の見通しとなっている。 ※()内は今期DI値との比較
3.建設業の景況
今期(令和5年10~12月期)の前年同期比DI値は、売上高でマイナス41.4ポイント(14.5ポイント改善の上向き)、採算でマイナス27.6ポイント(25.3ポイント改善の大幅な上向き)、資金繰りでマイナス17.3ポイント(5.5ポイント悪化のやや下向き)と、売上で好転、採算で大幅な好転、資金繰りでやや悪化となっている。 ※()内は前期DI値との比較
来期(令和6年1~3月期)見通しの前年同期比DI値は、売上高でマイナス38.0ポイント(3.4ポイント改善のほぼ横ばい)、採算でマイナス37.9ポイント(10.3ポイント悪化の下向き)、資金繰りでマイナス13.8ポイント(3.5ポイント改善のほぼ横ばい)の見通しと、売上高。資金繰りでほぼ現状維持、採算で悪化の見通しとなっている。 ※()内は今期DI値との比較
4.小売業の景況
今期(令和5年10~12月期)の前年同期比DI値は、売上高でマイナス25.0ポイント(0.9ポイント改善の横ばい)、採算でマイナス46.2ポイント(6.5ポイント悪化のやや下向き)、資金繰りでマイナス26.9ポイント(0.6ポイント悪化のほぼ横ばい)と、売上高で現状維持、採算でやや悪化、資金繰りでほぼ現状維持となっている。 ※()内は前期DI値との比較
来期(令和6年1~3月期)見通しの前年同期比DI値は、売上高で前期と同様のマイナス25.0ポイント、採算でマイナス36.5ポイント(9.7ポイント改善のやや上向き)、資金繰りでマイナス23.1ポイント(3.8ポイント改善のほぼ横ばい)の見通しと、売上高で現状維持、採算でやや好転、資金繰りでほぼ現状維持の見通しとなっている。 ※()内は今期DI値との比較
5.サービス業の景況
今期(令和5年10~12月期)の前年同期比DI値は、売上高でマイナス6.5ポイント(33.3ポイント悪化の大幅な下向き)、採算でマイナス18.3ポイント(9.1ポイント悪化のやや下向き)、資金繰りでマイナス6.6ポイント(2.0ポイント悪化のほぼ横ばい)と、売上高で大幅な悪化、採算でやや悪化、資金繰りでほぼ現状維持となっている。 ※()内は前期DI値との比較
来期(令和6年1~3月期)見通しの前年同期比DI値は、売上高でマイナス3.3ポイント(3.2ポイント改善のほぼ横ばい)、採算でマイナス16.7ポイント(1.6ポイント改善のほぼ横ばい)、資金繰りでマイナス4.9ポイント(1.7ポイント改善のほぼ横ばい)と、売上高、採算、資金繰りでほぼ現状維持の見通しとなっている。 ※()内は今期DI値との比較