2022年4月~6月の中小企業景況調査報告について

2022年523日~62日の期間に調査を実施いたしました。

⇒【調査結果】第172回中小企業景況調査報告書.pdf

①調査期間

令和4年5月23日~6月2日の期間に調査を実施いたしました。

②調査対象期間

令和4年4月~6月期を対象とし、調査時点は令和4年6月1日としました。

③調査対象

福島県の町村に位置する中小企業の景況を調査いたしました。

  • 1.対象地区(14商工会)
    松川町、桑折町(広域:国見町・川俣町)、保原町、富久山町、平田村、船引町(広域:三春町・小野町・滝根町・大越町・都路町・常葉町)、岩瀬(広域:大東・長沼・鏡石町・天栄村)、塙町(広域:棚倉町・矢祭町・鮫川村)、南会津町、きたかた、猪苗代町、川内村、鹿島、内郷
  • 2.対象企業数及び業種内訳210企業 
    製造業49企業、建設業35企業、小売業57企業、サ-ビス業69企業
  • 3.回答企業数204企業
     回答率97.1%

④調査方法

商工会の経営指導員による訪問面接調査を行いました。

⑤調査対象地区

商工会地区市町村人口規模別実態を勘案。調査対象企業の抽出は、業種・規模等有意選出法によります。

⑥本報告書のDI

DIとは、ディフュ-ジョン・インデックス(景気動向調査)の略です。
景況を示すいくつかの指数を定期的に調査し、その結果を景況判断指標で表しています。

算出方法は、今期と前期、今期と前年同期比あるいは今期と来期(見通し)との比較を行い、
増加(上昇・好転)企業の割合から減少(低下・悪化)企業の割合を差し引いたものとしています。※日銀短観:DIとは、定義がやや異なります。

⑦調査結果

1.全業種の景況概況

 県内商工会地区における今期(令和4年4~6月期)の中小企業景況調査の結果によると、前年同期比DI値は、前期(令和4年1~3月期)と比較して売上額(完成工事額)では、製造業(15.5ポイント改善)、建設業(13.4ポイント改善)で好転、小売業(23ポイント改善)、サ-ビス業(62.5ポイント改善)で大幅な好転となっている。採算においては、製造業(10.3ポイント悪化)、建設業(10.6ポイント悪化)で悪化、小売業(6.4ポイント改善)でやや好転、サ-ビス業(28.8ポイント改善)で大幅な好転となっている。
 また、今期DI値と比較した来期(令和4年7 ~9月期)の見通しは売上額(完成工事額)では、製造業(2.1ポイント改善)でほぼ現状維持、建設業(8.5ポイント悪化)でやや悪化、小売業(3.8ポイント改善)、サ-ビス業(3ポイント改善)でほぼ現状維持の見通しとなっている。採算において
は、製造業(13ポイント改善)で好転、建設業(8.8ポイント悪化)でやや悪化、小売業(11.1ポイント改善)で好転、サ-ビス業(6ポイント改善)でやや好転の見通しとなっている。
 お天気マークを見ると、今期の売上額(完成工事額)において、製造業で来期まで小雨、建設業で今期小雨から来期は雨、小売業で来期まで雨、サービス業で来期まで薄日の見通しとなっている。製造業、サービス業で来期まで雨、建設業で今期雨から来期は大雨、小売業で今期大雨から来期は雨の見通しとなっている。

2.製造業の景況

 今期(令和4年4 ~6月期)の前年同期比DI値は、売上高でマイナス8.5ポイント(15.5ポイント改善の上向き)、採算でマイナス34.8ポイント(10.3ポイント悪化の下向き)、資金繰りでマイナス25.6ポイント(13.6ポイント悪化の下向き)と、売上高で好転、採算、資金繰りで悪化となっている。 ※()内は前期DI値との比較
 来期(令和4年 7 ~9月期)見通しの前年同期比DI値は売上高でマイナス6.4ポイント(2.1ポイント改善のほぼ横ばい)、採算でマイナス21.8ポイント(13.0ポイント改善の上向き)、資金繰りでマイナス19.2ポイント(6.4ポイント改善のやや上向き)の見通しと、売上高でほぼ現状維持、採算で好転、資金繰りでやや好転の見通しとなっている。 ※()内は今期DI値との比較

3.建設業の景況

 今期(令和4年4 ~ 6月期)の前年同期比DI値は、売上高でマイナス14.3ポイント(13.4ポイント改善の上向き)、採算でマイナス41.2ポイント(10.6ポイント悪化の下向き)、資金繰りでマイナス14.2ポイント(8.7ポイント悪化のやや下向き)と、売上高で好転、採算で悪化、資金繰りでやや
悪化となっている。 ※()内は前期DI値との比較
 来期(令和4年 7~9月期)見通しの前年同期比DI値は、売上高でマイナス22.8ポイント(8.5ポイント悪化のやや下向き)、採算でマイナス50.0ポイント(8.8ポイント悪化のやや下向き)、資金繰りでマイナス22.9ポイント(8.7ポイント悪化のやや下向き)の見通しと、売上高、採算、資金繰り
でやや悪化の見通しとなっている。 ※()内は今期DI値との比較

4.小売業の景況

 今期(令和4年4 ~6月期)の前年同期比DI値は、売上高でマイナス35.2ポイント(23.0ポイント改善の大幅な上向き)、採算でマイナス50.0ポイント(6.4ポイント改善のやや上向き)、資金繰りでマイナス29.6ポイント(1.3ポイント改善のほぼ横ばい)と、売上高で大幅な好転、採算でやや好転、資金繰りでほぼ現状維持となっている。 ※()内は前期DI値との比較
 来期(令和4年 7 ~9月期)見通しの前年同期比DI値は、売上高でマイナス31.4ポイント(3.8ポイント改善のほぼ横ばい)、採算でマイナス38.9ポイント(11.1ポイント改善の上向き)、資金繰りでマイナス18.5ポイント(11.1ポイント改善の上向き)の見通しと、売上高でほぼ現状維持、採算、資金繰りで好転の見通しとなっている。 ※()内は今期DI値との比較

5.サービス業の景況

 今期(令和4年4~ 6月期)の前年同期比DI値は、売上高で11.7ポイント(62.5ポイント改善の大幅な上向き)、採算でマイナス21.2ポイント(28.8ポイント改善の大幅な上向き)、資金繰りでマイナス11.9ポイント(23.5ポイント改善の大幅な上向き)と、売上高、採算、資金繰りで大幅な好転となっている。 ※()内は前期DI値との比較
 来期(令和4年7~ 9月期)見通しの前年同期比DI値は、売上高で14.7ポイント(3.0ポイント改善のほぼ横ばい)、採算でマイナス15.2ポイント(6.0ポイント改善のやや上向き)、資金繰りでマイナス7.4ポイント(4.5ポイント改善のほぼ横ばい)と、売上高、資金繰りでほぼ現状維持、採算で好転の見通しとなっている。 ※()内は今期DI値との比較