2022年10月~12月の中小企業景況調査報告について

2022年112日~1115日の期間に調査を実施いたしました。

⇒【調査結果】第174回中小企業景況調査報告書.pdf

①調査期間

令和4年11月2日~11月15日の期間に調査を実施いたしました。

②調査対象期間

令和4年10月~12月期を対象とし、調査時点は令和4年11月15日としました。

③調査対象

福島県の町村に位置する中小企業の景況を調査いたしました。

  • 1.対象地区(14商工会)
    松川町、桑折町(広域:国見町・川俣町)、保原町、富久山町、平田村、船引町(広域:三春町・小野町・滝根町・大越町・都路町・常葉町)、岩瀬(広域:大東・長沼・鏡石町・天栄村)、塙町(広域:棚倉町・矢祭町・鮫川村)、南会津町、きたかた、猪苗代町、川内村、鹿島、内郷
  • 2.対象企業数及び業種内訳210企業 
    製造業49企業、建設業35企業、小売業57企業、サ-ビス業69企業
  • 3.回答企業数206企業
     回答率98.0%

④調査方法

商工会の経営指導員による訪問面接調査を行いました。

⑤調査対象地区

商工会地区市町村人口規模別実態を勘案。調査対象企業の抽出は、業種・規模等有意選出法によります。

⑥本報告書のDI

DIとは、ディフュ-ジョン・インデックス(景気動向調査)の略です。
景況を示すいくつかの指数を定期的に調査し、その結果を景況判断指標で表しています。

算出方法は、今期と前期、今期と前年同期比あるいは今期と来期(見通し)との比較を行い、
増加(上昇・好転)企業の割合から減少(低下・悪化)企業の割合を差し引いたものとしています。※日銀短観:DIとは、定義がやや異なります。

⑦調査結果

1.全業種の景況概況

 県内商工会地区における今期(令和4年 10 ~ 12月期)の中小企業景況調査の結果によると、前年同期比DI値は、前期(令和4年7~9月期)と比較して売上額(完成工事額)では、製造業(17.4ポイント改善)で好転、建設業(0ポイント改善)で現状維持、小売業(11.9ポイント悪化)で悪化、サ-ビス業(8.8ポイント悪化)でやや悪化となっている。採算においては、製造業(7.2ポイント改善)でやや好転、建設業(3ポイント改善)でほぼ現状維持、小売業(13.3ポイント悪化)で悪化、サ-ビス業(4.9ポイント悪化)でほぼ現状維持となっている。
 また、今期DI値と比較した来期(令和5年 1 ~ 3月期)の見通しは売上額(完成工事額)では、製造業(2.2ポイント悪化)でほぼ現状維持、建設業(11.7ポイント悪化)で悪化、小売業(1.8ポイント改善)、サ-ビス業(3ポイント悪化)でほぼ現状維持の見通しとなっている。採算においては、製造業(14.9ポイント改善)で好転、建設業(11.8ポイント悪化)で悪化、小売業(3.6ポイント悪化)でほぼ現状維持、サ-ビス業(12.1ポイント改善)で好転の見通しとなっている。
 お天気マークを見ると、今期の売上額(完成工事額)において、製造業、サービス業で来期まで雨、建設業、小売業で来期まで曇の見通しとなっている。採算性において、製造業、建設業、サービス業で来期まで雨、小売業で今期雨から来期大雨の見通しとなっている。

2.製造業の景況

 今期(令和4年 10 ~ 12月期)の前年同期比DI値は、売上高で2.2ポイント(17.4ポイント改善の上向き)、採算でマイナス38.3ポイント(7.2ポイント改善のやや上向き)、資金繰りでマイナス17.0ポイント(9.1ポイント改善のやや上向き)と、売上高で好転、採算、資金繰りでやや好転となっている。 ※()内は前期DI値との比較
 来期(令和5年 1~ 3月期)見通しの前年同期比DI値は売上高で0.0ポイント(2.2ポイント悪化のほぼ横ばい)、採算でマイナス23.4ポイント(14.9ポイント改善の上向き)、資金繰りでマイナス21.3ポイント(4.3ポイント悪化のほぼ横ばい)の見通しと、売上高、資金繰りでほぼ現状維持、採算で好転の見通しとなっている。※()内は今期DI値との比較

3.建設業の景況

 今期(令和4年 10 ~ 12月期)の前年同期比DI値は、売上高で前期と同様のマイナス35.3ポイント、採算でマイナス35.3ポイント(3.0ポイント改善のほぼ横ばい)、資金繰りでマイナス14.7ポイント(3.0ポイント悪化のほぼ横ばい)と、売上高で現状維持、採算、資金繰りでほぼ現状維持となっている。※()内は前期DI値との比較
 来期(令和5年 1 ~3月期)見通しの前年同期比DI値は、売上高でマイナス47.0ポイント(11.7ポイント悪化の下向き)、採算でマイナス47.1ポイント(11.8ポイント悪化の下向き)、資金繰りでマイナス17.6ポイント(2.9ポイント悪化のほぼ横ばい)の見通しと、売上高、採算で悪化、資金繰りでほぼ現状維持の見通しとなっている。 ※()内は今期DI値との比較

4.小売業の景況

 今期(令和4年10~ 12月期)の前年同期比DI値は、売上高でマイナス33.4ポイント(11.9ポイント悪化の下向き)、採算でマイナス47.3ポイント(13.3ポイント悪化の下向き)、資金繰りでマイナス28.1ポイント(13.8ポイント悪化の下向き)と、売上高、採算、資金繰りで悪化となっている。 ※()内は前期DI値との比較
 来期(令和5年1 ~ 3月期)見通しの前年同期比DI値は、売上高でマイナス31.6ポイント(1.8ポイント改善のほぼ横ばい)、採算でマイナス50.9ポイント(3.6ポイント悪化のほぼ横ばい)、資金繰りでマイナス29.8ポイント(1.7ポイント悪化のほぼ横ばい)の見通しと、売上高、採算、資金繰りでほぼ現状維持の見通しとなっている。 ※()内は今期DI値との比較

5.サービス業の景況

 今期(令和4年10 ~12月期)の前年同期比DI値は、売上高で1.5ポイント(8.8ポイント悪化のやや下向き)、採算でマイナス33.3ポイント(4.9ポイント悪化のほぼ横ばい)、資金繰りでマイナス20.9ポイント(10.6ポイント悪化の下向き)と、売上高でやや悪化、採算でほぼ現状維持、資金繰りで悪化となっている。 ※()内は前期DI値との比較
 来期(令和5年1 ~ 3月期)見通しの前年同期比DI値は、売上高でマイナス1.5ポイント(3.0ポイント悪化のほぼ横ばい)、採算でマイナス21.2ポイント(12.1ポイント改善の上向き)、資金繰りでマイナス19.1ポイント(1.8ポイント改善のほぼ横ばい)と、売上高、資金繰りでほぼ現状維持、採算で好転の見通しとなっている。 ※()内は今期DI値との比較