2021年1月~ 3月の中小企業景況調査報告について

2021年2月19日~3月1日の期間に調査を実施いたしました。

⇒【調査結果】第167回中小企業景況調査報告書.pdf

①調査期間

令和3年2月19日~3月1日の期間に調査を実施いたしました。

②調査対象期間

令和3年1月~3月期を対象とし、調査時点は令和3年3月1日としました。

③調査対象

福島県の町村に位置する中小企業の景況を調査いたしました。

  • 1.対象地区(14商工会)
    松川町、桑折町(広域:国見町・川俣町)、保原町、富久山町、古殿町、船引町(広域:三春町・小野町・滝根町・大越町・都路町・常葉町)、岩瀬(広域:大東・長沼・鏡石町・天栄村)、塙町(広域:棚倉町・矢祭町・鮫川村)、あいづ、只見町、会津坂下町、川内村、鹿島、内郷
  • 2.対象企業数及び業種内訳210企業 
    製造業50企業、建設業37企業、小売業56企業、サ-ビス業67企業
  • 3.回答企業数207企業
     回答率98.6%

④調査方法

商工会の経営指導員による訪問面接調査を行いました。

⑤調査対象地区

商工会地区市町村人口規模別実態を勘案。調査対象企業の抽出は、業種・規模等有意選出法によります。

⑥本報告書のDI

DIとは、ディフュ-ジョン・インデックス(景気動向調査)の略です。
景況を示すいくつかの指数を定期的に調査し、その結果を景況判断指標で表しています。

算出方法は、今期と前期、今期と前年同期比あるいは今期と来期(見通し)との比較を行い、
増加(上昇・好転)企業の割合から減少(低下・悪化)企業の割合を差し引いたものとしています。

⑦調査結果

1.全業種の景況概況

 県内商工会地区における今期(令和3年 1~ 3月期)の中小企業景況調査の結果によると、前期DI値と比較して売上額(完成工事額)では、製造業(7.2ポイント改善)でやや好転、建設業(0.5ポイント改善)で現状維持、小売業(5.3ポイント改善)でほぼ現状維持、サ-ビス業(6ポイント悪化)でやや悪化となっている。採算においては、製造業(5.2ポイント改善)、建設業(2.9ポイント改善)でほぼ現状維持、小売業(8.7ポイント改善)でやや好転、サ-ビス業(3.9ポイント悪化)でほぼ現状維持となっている。
 また、今期DI値と比較した来期(令和3年 4 ~ 6月期)の見通しは売上額(完成工事額)では、製造業(22.5ポイント改善)で大幅な好転、建設業(19.4ポイント悪化)で悪化、小売業(16.2ポイント改善)で好転、サ-ビス業(27.3ポイント改善)で大幅な好転の見通しとなっている。採算においては、製造業(16.7ポイント改善)で好転、建設業(19.5ポイント悪化)で悪化、小売業(5.5ポイント改善)でほぼ現状維持、サ-ビス業(15.6ポイント改善)で好転の見通しとなっている。
 お天気マークを見ると、今期の売上額(完成工事額)において、製造業で今期雨から来期は小雨、建設業で来期まで雨、小売業で今期大雨から来期は雨、サービス業で今期大雨から来期は雨の見通しとなっている。採算において、製造業、建設業、小売業で来期まで雨、サービス業で今期大雨から来期は雨の見通しとなっている。

2.製造業の景況

 今期(令和3年 1~3月期)の前年同期比DI値は、売上高でマイナス36.8ポイント(前期DI値と比較して7.2ポイント改善のやや上向き)、採算でマイナス45.9ポイント(5.2ポイント改善のほぼ横ばい)、資金繰りでマイナス20.9ポイント(9.1ポイント改善のやや上向き)と、売上高でやや好転、採算でほぼ現状維持、資金繰りでやや好転となっている。

 来期(令和3年 4 ~ 6月期)見通しの前年同期比DI値は、売上高でマイナス14.3ポイント(今期DI値と比較して22.5ポイント改善の大幅な上向き)、採算でマイナス29.2ポイント(16.7ポイント改善の上向き)、資金繰りでマイナス16.7ポイント(4.2ポイント改善のほぼ横ばい)の見通しと、売上高で大幅な好転、採算で好転、資金繰りで現状維持の見通しとなっている。

3.建設業の景況

 今期(令和3年 1 ~3月期)の前年同期比DI値は、売上高でマイナス22.3ポイント(前期DI値と比較して0.5ポイント改善の横ばい)、採算でマイナス19.4ポイント(2.9ポイント改善のほぼ横ばい)、資金繰りでマイナス5.5ポイント(2.7ポイント悪化のほぼ横ばい)と、売上高で現状維持、採算、資金繰りでほぼ現状維持となっている。

 来期(令和3年 4 ~ 6月期)見通しの前年同期比DI値は、売上高でマイナス41.7ポイント(今期DI値と比較して19.4ポイント悪化の下向き)、採算でマイナス38.9ポイント(19.5ポイント悪化の下向)、資金繰りでマイナス25.0ポイント(19.5ポイント悪化の下向き)の見通しと、売上高、採算、資金繰りで悪化の見通しとなっている。

4.小売業の景況

 今期(令和3年1 ~ 3月期)の前年同期比DI値は、売上高でマイナス50.1ポイント(前期DI値と比較して5.3ポイント改善のほぼ横ばい)、採算でマイナス41.2ポイント(8.7ポイント改善のやや上向き)、資金繰りでマイナス25.0ポイント(7.1ポイント改善のやや上向き)と、売上高でほぼ現状維持、採算、資金繰りでやや好転となっている。

 来期(令和3年 4~ 6月期)見通しの前年同期比DI値は、売上高でマイナス33.9ポイント(今期DI値と比較して16.2ポイント改善の上向き)、採算でマイナス35.7ポイント(5.5ポイント改善のほぼ横ばい)、資金繰りでマイナス26.8ポイント(1.8ポイント悪化のほぼ横ばい)の見通しと、売上高で好転、採算、資金繰りでほぼ現状維持の見通しとなっている。

5.サービス業の景況

 今期(令和3年 1 ~ 3月期)の前年同期比DI値は、売上高でマイナス60.6ポイント(前期DI値と比較して6.0ポイント悪化のやや下向き)、採算でマイナス54.7ポイント(3.9ポイント悪化のほぼ横ばい)、資金繰りでマイナス30.7ポイント(1.1ポイント改善のほぼ横ばい)と、売上高でやや悪化、採算、資金繰りでほぼ現状維持となっている。 

 来期(令和3年4 ~ 6月期)見通しの前年同期比DI値は、売上高でマイナス33.3ポイント(今期DI値と比較して27.3ポイント改善の大幅な上向き)、採算でマイナス39.1ポイント(15.6ポイント改善の上向き)、資金繰りでマイナス27.7ポイント(3.0ポイント改善のほぼ横ばい)と、売上高で大幅な好転、採算で好転、資金繰りでほぼ現状維持の見通しとなっている。