2020年7月~ 9月の中小企業景況調査報告について

2020年8月21日~9月1日の期間に調査を実施いたしました。

⇒【調査結果】第165回中小企業景況調査報告書

①調査期間

令和2年8月21日~9月1日の期間に調査を実施いたしました。

②調査対象期間

令和2年7月~9月期を対象とし、調査時点は令和2年9月1日としました。

③調査対象

福島県の町村に位置する中小企業の景況を調査いたしました。

  • 対象地区(14商工会)
    松川町、桑折町(広域:国見町・川俣町)、保原町、富久山町、古殿町、船引町(広域:三春町・小野町・滝根町・大越町・都路町・常葉町)、岩瀬(広域:大東・長沼・鏡石町・天栄村)、塙町(広域:棚倉町・矢祭町・鮫川村)、あいづ、只見町、会津坂下町、川内村、鹿島、内郷
  • 対象企業数及び業種内訳210企業 
    製造業50企業、建設業37企業、小売業56企業、サ-ビス業67企業
  • 回答企業数209企業
     回答率99.5%

④調査方法

商工会の経営指導員による訪問面接調査を行いました。

⑤調査対象地区

商工会地区市町村人口規模別実態を勘案。調査対象企業の抽出は、業種・規模等有意選出法によります。

⑥本報告書のDI

DIとは、ディフュ-ジョン・インデックス(景気動向調査)の略です。
景況を示すいくつかの指数を定期的に調査し、その結果を景況判断指標で表しています。

算出方法は、今期と前期、今期と前年同期比あるいは今期と来期(見通し)との比較を行い、
増加(上昇・好転)企業の割合から減少(低下・悪化)企業の割合を差し引いたものとしています。

⑦調査結果

1.全業種の景況概況

県内商工会地区における今期(令和2年 7 ~ 9月期)の中小企業景況調査の結果によると、前期DI値と比較して売上額(完成工事額)では、製造業(14ポイント改善)で好転、建設業(8.1ポイント悪化)でやや悪化、小売業(25.3ポイント改善)で大幅な好転、サ-ビス業(13.3ポイント改善)で好転となっている。採算においては、製造業(12ポイント改善)で好転、建設業(5.4ポイント改善)でほぼ現状維持、小売業(16.5ポイント改善)、サ-ビス業(14.8ポイント改善)で好転となっている。
 また、今期DI値と比較した来期(令和2年10~12月期)の見通しは売上額(完成工事額)では、製造業(2ポイント悪化)でほぼ現状維持、建設業(8.1ポイント悪化)でやや悪化、小売業(10.9ポイント悪化)で悪化、サ-ビス業(13.4ポイント改善)で好転の見通しとなっている。採算においては、製造業(4ポイント悪化)でほぼ現状維持、建設業(10.8ポイント悪化)で悪化、小売業(1.9ポイント悪化)でほぼ現状維持、サ-ビス業(10.6ポイント改善)でやや好転の見通しとなっている。
 お天気マークを見ると、今期の売上額(完成工事額)において、製造業、小売業、サービス業で今期から来期まで大雨、建設業で今期から来期まで雨の見通しとなっている。採算において、製造業、小売業、サービス業で今期から来期まで大雨、建設業で今期から来期まで雨の見通しとなっている。

3.建設業の景況

 今期(令和2年 7~9月期)の前年同期比DI値は、売上高でマイナス35.2ポイント(8.1ポイント悪化のやや下向き)、採算でマイナス29.7ポイント(5.4ポイント改善のほぼ横ばい)、資金繰りでマイナス2.7ポイント(8.1ポイント改善のやや上向き)と、売上高でやや悪化、採算でほぼ現状維持、資金繰りでやや好転となっている。
 来期(令和2年10~12月期)見通しの前年同期比DI値は、今期DI値と比較して売上高でマイナス43.3ポイント(8.1ポイント悪化のやや下向き)、採算でマイナス40.5ポイント(10.8ポイント悪化の下向き)、資金繰りでマイナス18.9ポイント(16.2ポイント悪化の下向き)の見通しと、売上高でやや悪化、採算、資金繰りで悪化の見通しとなっている。

4.小売業の景況

 今期(令和2年7~ 9月期)の前年同期比DI値は、売上高でマイナス60.1ポイント(25.3ポイント改善の大幅な上向き)、採算でマイナス58.1ポイント(16.5ポイント改善の上向き)、資金繰りでマイナス40.0ポイント(9.1ポイント改善のやや上向き)と、売上高で大幅な好転、採算で好転、資金繰りでやや好転となっている。

 来期(令和2年 10~ 12月期)見通しの前年同期比DI値は、今期DI値と比較して売上高でマイナス71.0ポイント(10.9ポイント悪化の下向き)、採算でマイナス60.0ポイント(1.9ポイント悪化のほぼ横ばい)、資金繰りでマイナス38.2ポイント(1.8ポイント改善のほぼ横ばい)の見通しと、売上高で悪化、採算、資金繰りでほぼ現状維持の見通しとなっている。

5.サービス業の景況

 今期(令和2年7~ 9月期)の前年同期比DI値は、売上高でマイナス70.1ポイント(13.3ポイント改善の上向き)、採算でマイナス63.7ポイント(14.8ポイント改善の上向き)、資金繰りでマイナス40.9ポイント(12.9ポイント改善の上向き)と、売上高、採算、資金繰りで好転となっている。

 来期(令和2年 10~12月期)見通しの前年同期比DI値は、今期DI値と比較して売上高でマイナス56.7ポイント(13.4ポイント改善の上向き)、採算でマイナス53.1ポイント(10.6ポイント改善のやや上向き)、資金繰りでマイナス37.9ポイント(3.0ポイント改善のほぼ横ばい)と、売上高で好転、採算でやや好転、資金繰りでほぼ現状維持の見通しとなっている。