【ご報告】福島県初の快挙!全国最優秀賞受賞を内堀知事へ報告しました

令和7年12月24日、石川町商工会の青柳孝経営指導員と株式会社松竹工芸社の小針悦也代表取締役が福島県庁を訪れ、内堀知事へ「令和7年度経営支援事例発表全国大会」での最優秀賞受賞を報告いたしました。

福島県勢として初の頂点、知事も「快挙」と絶賛

全国の商工会職員が支援実績を競うこの大会において、福島県代表が最優秀賞を獲得するのは史上初の快挙です 報告を受けた内堀知事からは、「7年間にわたる取り組みが全国で認められたことは、福島県としてまさに快挙。心から敬意を表します」との力強いお祝いの言葉をいただきました

松竹工芸社製の会津桐を使った壁紙の前で記念撮影。 左から増子事務局長、小針社長、青柳経営指導員、内堀県知事、渡部職員協議会会長

 

7年にわたる「二人三脚」の伴走支援

今回の受賞事例となったのは、西郷村商工会(現・石川町商工会)の青柳指導員による、伝統的な「自然資材を活かした壁紙」を製造する株式会社松竹工芸社への支援です

対談の中で、小針代表は「苦しい時に常に適切なタイミングで手を差し伸べてくれた」と、7年に及ぶ支援への感謝を述べられました。これに対し、青柳指導員は「社長との信頼関係があったからこそ。素材(製品)が素晴らしく、私はその良さを伝える手伝いをしたに過ぎません」と、経営者と指導員の深い絆を振り返りました

支援は以下の3段階で進められました

1. 経営基盤の構築: 製品別の製造原価把握の確立

2. 生産性の向上: ものづくり補助金を活用し、最新装置を導入して製造工程を改善

3. ブランド確立と販路拡大: 販路拡大に向けた展示会への挑戦。世界に通用するブランドへと育成

知事から絶賛された壁紙の前で対談する小針社長と青柳経営指導員

 

世界のハイブランドから福島県議会議場まで

松竹工芸社が作る「会津の桐」などを用いた自然素材の壁紙は、その独特の光沢と深みが評価され、今や世界的な高級ホテルやハイブランドの店舗で採用されています

また、今回の表敬訪問が行われた応接室や、福島県議会議場にも、同社の壁紙が全面に採用されています。知事は事前に議場を確認され、「光の加減で深みが変わり、本当に美しい。福島の誇る素材が輝いているのは素晴らしい」と絶賛されました

リニューアルした県議会議場を彩る松竹工芸社製造壁紙

 

今後の抱負

小針代表は「独自の技術をさらに磨き、競合他社に負けないデザインと技術開発を続けていきたい」と決意を新たにされました また、青柳指導員へ向けて知事から「激動の時代において経営指導は極めて重要。これからも企業の強みを引き出し、地域を支えてほしい」との激励をいただきました

知事から激励を受ける青柳経営指導員

 

石川町商工会、および県内商工会・福島県商工会連合会は、今回の受賞を糧に、今後も地域事業者の皆様に寄り添った伴走型支援に全力で取り組んでまいります。

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【出席者】

石川町商工会 経営指導員:青柳 孝

株式会社松竹工芸社 代表取締役:小針 悦也

 株式会社松竹工芸 ホームページ https://peraichi.com/landing_pages/view/dsgbp

石川町商工会 事務局長:増子 信雄

下郷町商工会 経営指導員(県職員協議会 会長):渡部 隆幸

福島県商工会連合会 組織支援課 課長:亀井 雅明